長い休みが始まると、自分の時間がない——毎年そうでした。朝から晩まで家族の予定で1日が流れていって、気づけば夜になっている。でも私は、休みが始まる「前」に自分の時間の置き場所を決めておくことで、なんとか自分を保っています。
この記事は、私が3年続けている「1日15分の置き場所の決め方」を、体験談としてそのままお話しするものです。あくまで私個人のやり方で、うまくいくかどうかには個人差があります。休みが始まる前の今のうちに試せることがある、と思って書いていますが、始まってからでも遅くはありません。置き場所は、あとからでも作れます。
結論:自分の時間は「探す」より先に「置き場所」を決める
先に結論をお伝えします。自分の時間は、あいた時間を「探す」ものではなく、先に「置き場所」を決めておくものです。時間の“位置”を先に固定しておく、と言い換えてもいいかもしれません。
休みが始まってから「今日はいつ自分の時間を取ろうかな」と探すと、私はなかなか見つけられませんでした。予定はどんどん埋まり、家族の予定で1日が流れていくからです。だから、まだ少し余裕のある今——休みが始まる前に、「時間の置き場所」だけを先に決めておく。これが私のやり方です。もちろん、休みに入ってからでも、決めてしまえばそこが置き場所になります。
ここから先はあくまで私個人の体験談です。続けやすさには個人差があります。そして大前提として、私は睡眠を削って自分の時間を作ることはしていません。夜更かしではなく、早く寝て早く起きる。自分の時間のために眠りを削るのは、私の場合は続きませんでした。
3年続いている私の置き場所——家族が起きる前の朝時間

私の置き場所は、家族が起きてくる前の朝の時間です。この時間に自分の時間を確保する、と決めています。起床は5時半から6時のあいだで固定。これを3年、続けています。
私の場合のポイントは、休日も同じ時間に起きること。ただ、これは合う合わないがはっきり分かれるところだと思います。「休みの日くらい寝だめしたい」という気持ちはよく分かります。私は寝だめをすると次の日の朝がつらくなって、リズムそのものが崩れやすいので固定していますが、生活リズムが選べる人ばかりではないですし、自分に合うやり方でいいと思っています。
この「朝を置き場所にする」という順番には、私なりの理由があります。それは、家族との時間を削らずに済むということです。夜に自分の時間を作ろうとすると、私はどうしても家族と過ごす時間や、寝る時間を削ってしまう。でも家族が起きてくる前の朝なら、その心配なく、自分の時間を「先に」確保できます。ただ、これは「朝じゃないとダメ」という話ではありません。夜に自分の時間を取るのも全然アリだと思います。私はもともと後ろめたさを感じやすい性格なので、誰の予定とも重ならない朝が、たまたま合っていた。それだけのことです。
私の仕事は、夏に長めの休みがあります。だから夏は生活リズムが少し変わりやすい時期でもあるのですが、それでも起きる時間だけは変えないようにしています。休みだからと朝をゆるめると、置き場所そのものが消えてしまうからです。夏の暑さも含めて、朝の時間をどう続けているかは夏の朝時間の続け方をまとめた記事に書いています。
1日15分しか取れない日、私が残すもの
正直に言うと、毎日たっぷり時間が取れるわけではありません。家族が早く起きてきたり、その日の予定が詰まっていたりで、「今日は15分しかない」という日は普通にあります。時間がない日でも習慣を続けるために、私が決めていることがあります。
それは、全部をやろうとしないこと。残すものを1つに絞ることです。できない日はあって当たり前。だから私は最初から「残すのは1つ」と決めて、自分を責める余地をなくしています。
私の朝の自分時間は、筋トレとその記録が中心です。これは私の趣味がたまたま筋トレなので機材があるだけで、中身は人それぞれでいいと思っています。自宅の専用の部屋に、可変式のダンベル・ベンチ・アブローラーを出しっぱなしにしていて、すぐ始められるようにしています。カロリーやPFC(たんぱく質・脂質・炭水化物のこと)の記録もつけています。だから15分しかない日は、その日の体調や予定を見て、こう使い分けています。
- 体を動かせそうな日:筋トレを1種目だけやる。全メニューは追わない。
- 時間も気力も足りない日:トレーニングはお休みして、記録だけ残す。
これは筋トレに限った話ではなくて、本を読む人なら数ページ、ストレッチを1つ、でもいいと思います。どれか片方だけでいい、と決めておくと、15分でも「今日もやれた」で終われます。全部やろうとすると、できなかった日に「サボった」という気持ちが残ってしまう。残すものを1つに絞るのは、その気持ちを持ち込まないためでもあります。
ここで、以前書いた「5分だけルール」との違いにも触れておきます。あちらは「量」の最小化——とにかくまず5分だけ始めてみよう、という始め方の工夫でした。今回の15分は少し角度が違って、「位置」の固定です。時間の置き場所を朝に先に決めておく、という考え方。5分だけルールが「まず量を小さくして動き出す」話なら、15分の置き場所は「時間の場所を先に押さえておく」話。似ているようで、狙っているところが違います。両方を組み合わせると、私はさらに続けやすいと感じています。
正直コラム:15分で本当に何か変わるのか?
ここは正直な本音を書きます。15分で劇的に何かが変わるわけではありません。
筋トレなら、できるのは1種目。本を読む人なら、進むのは数ページ。それだけです。15分を積み重ねたらすごい成果になる、みたいな話を私はするつもりはありません。私は数字を盛らないことにしています。「これだけ変わります」と数字で言い切るのは、私には正直に響かないからです。
それでも3年やってみて、私にとって支えになったのは「15分の中身」よりも、「今日も自分の時間がゼロじゃなかった」という事実のほうでした。1種目でも、記録だけでも、自分のための時間が今日もあった。その事実があると、翌朝もまた戻ろうと思える。その、控えめな支えられ方が、私にはちょうどよかったのだと思います。
帰省や旅行の日は、潔く休みます。無理に15分をひねり出したりはしません。でも「朝という置き場所」が決まっているから、帰ってきた翌日にすっと戻れる。崩れても、戻る場所がある。これが、置き場所を先に決めておくことの一番のありがたさだと感じています。
まとめ:休みが始まる前に決めておく3つ

まだ少し余裕のある今のうちに、置き場所を決めておく。私がやってみて良かったのは、次の3つを先に決めておくことです。
- ①場所を決める:何時の、どこか。私なら「家族が起きる前の朝、専用の部屋」。まず時間の置き場所を1つ決めます。
- ②残すもの1つを決める:15分しか取れない日に何を残すか。「筋トレ1種目だけ」か「記録だけ」のように、あらかじめ絞っておきます。
- ③崩れた日の戻り方を決める:帰省や旅行で休んだ翌日、どこに戻るか。「翌朝、いつもの置き場所に戻るだけ」と決めておけば、崩れても迷いません。
この3つを決めておくだけで、休みが始まっても「自分の時間がまるごと消える」ことは、私の場合はかなり防げました。とはいえ、3つ全部を今日そろえなくて大丈夫です。完璧じゃなくていい、まず1つ。今日は①の「何時のどこか」を決めるところからで十分だと思います。②と③は、また気が向いたときで構いません。
そして15分の置き場所が決まったら、次は休み全体をどう過ごすかへ。夏の生活設計をまとめた記事で、もう少し広い視点でのリズムづくりについても書いています。今年の夏が、あなたにとっても「自分がゼロにならない夏」になりますように。
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