3年の記録でわかった「自分の取扱説明書」|数字は管理じゃなく、自分を知るために使う

3年の記録でわかった自分の取扱説明書 数字は管理じゃなく自分を知るために使う

3年、淡々と記録を続けてきた。記録は、自分を知るための道具だった。最初は数字に一喜一憂しがちだったのに、続けているうちに気づけばそれは“管理表”ではなく、自分の取扱説明書になっていた。数字を並べているうちに、「私という人間は、こういう時にこう動く」というクセが見えてきたんです。

この記事で私がいちばん伝えたいのは、たった一つ。記録は“自分を管理する道具”じゃなく、“自分を知る道具”として使うとラクになる、ということです。数字に追い立てられるためじゃなく、自分のパターンを先回りして知るために使う。そう考え方を変えてから、私は一回の数字に振り回されなくなりました。

この記事はあくまで体験談として書いています。健康や体重の感じ方には個人差があります。数字に支配されそうでつらい時は、記録をいったん手放す勇気も大切ですし、必要なときは専門家や医師に相談してくださいね。持病のある方や治療中の方は、減量や運動を始める前に医師にご相談ください。

目次

結論:3年記録したら、それは“管理表”じゃなく「自分の取扱説明書」になった

私は数字を、成績表ではなく“自分を知る道具”だと思っています。採点のつもりで見ると、減っていればマル、増えていればバツと、一回の数字に振り回されやすい。そう考えるようになってから、記録との距離感がずいぶんラクになりました。

3年続けてみて、見え方がはっきりしてきました。日々の数字は良し悪しを採点するためのものじゃなくて、「私はこういう時にこう反応する」という説明書のページなんだ、と。家電に取扱説明書がついているように、自分にも“取説”があると考えると、数字との距離感がふっとラクになりました。

ここから先は、3年の記録で実際に私が見つけた「自分のクセ」と、それがわかると日々がどう変わったかを、淡々とお話ししていきます。

数字が教えてくれた、私のクセ|3年で見えた自分のパターン

記録を続けていると、点だった数字が線になって、やがて「パターン」として浮かび上がってきます。私の場合、こんなクセが見えてきました。

3年の記録で見えた自分のクセ:体重が動く日・午後の集中ダウン・減量中の重量・朝とトレ後の気分

体重が動く日の正体は、たいてい「水分」だった

そんなに食べていないのに、翌朝に体重が増えている。逆に、しっかり食べた日なのに減っている。最初は理由がわからなかったのですが、記録を積み重ねるうちに、その正体が見えてきたんです。私の場合、動いていたのは脂肪ではなく、塩分や水分の蓄積であることが多い、と。

これが腑に落ちてから、一回の数字に振り回されなくなりました。この体重と水分の付き合い方、日々の変動と移動平均の具体的な付き合い方については、体重計の数字に振り回されない記録術の記事にまとめています。

午後15〜16時に、集中力がストンと落ちる

これも記録ではっきり見えたクセです。私の場合、だいたい15〜16時ごろ、集中力がストンと落ちる時間帯があります。最初はコーヒーを足したりエナジードリンクを試したりしたんですが、私にはあまり手応えがなかった。いろいろ試した結果、いちばんの打開策は「座らない」ことでした。立ち上がって少し動くだけで、わりと持ち直すんです。

減量中、私は重量を上げない(私のルール)

これは失敗から学びました。私の場合、減量している時期に扱う重量まで上げようと欲張ると、たいていうまくいきません。回数が激減して、最後につぶれて怪我をしかけて、フォームも崩れる。記録を見返すと、私のデータではその傾向が毎回はっきり出ていました。だから今は「重量を上げるのは増量している時期だけ」と、自分の中でルールを決めています。減量と増量、それぞれの目的を混ぜないようにしたわけです。

朝は気分が上がらなくても、トレーニング後には上がる

これは数字というより気分の記録から見えてきたものですが、3年通して何度も再現されました。朝、なんだか気分が乗らない日でも、トレーニングを終えたあとにはたいてい気分が上がっている。「今日は気が乗らないな」という日こそ、とりあえず体を動かすと持ち直すことが多い、と私のデータが教えてくれました。

パターンがわかると、少し先回りできた|一回の数字に振り回されなくなる

自分のクセがわかると、何が変わるか。ひとことで言うと、少し「先回り」できるようになりました。

たとえば朝に体重がポンと増えていても、塩分や水分の影響だろうと理由のあたりがつくので、その一回の数字で落ち込まずに済みます。15〜16時に集中が切れそうになっても、「来たな」と思って先に立ち上がる。気分が乗らない朝も、「トレ後には上がるはず」と知っているから、とりあえず始められる。

面白いもので、数字に“理由”がつくと、かえって数字に振り回されなくなるんです。原因のわからない増減は不安を呼びますが、「これはこういうパターン」とわかっていれば、淡々と受け流せる。記録、つまりレコーディングは、その理由のストックを少しずつ増やして自己理解を進めてくれる作業なんだと思います。

ちなみに、こうした傾向をつかむのにAIに記録や概算を手伝ってもらうこともあります。ただ、増えた・減ったという“傾向”は参考にしても、合計カロリーや体脂肪率の“絶対値”は鵜呑みにしないようにしています。このあたりの線引きはAIにセルフケアを3年任せてわかったことに書いたとおりです。

記録は“管理”じゃなく“自分を知る道具”|維持はざっくり・本気の時だけ細かく

3年も記録というと、続けるのが大変そうに見えるかもしれませんが、実はそうでもなくて、私は記録の“濃さ”を時期で使い分けています。

  • 維持期:ざっくり。体重をたまに見て、流れだけ追う程度。細かく測らない。
  • 本気で減量する時:そこだけ細かく測る。ゴールから1日分に割り戻しながら、毎日のマイナスを意識する。

本気の減量のときは、「体脂肪を1kg減らすには、だいたい7000kcalぶん(毎日の食事をほんの少しずつ減らす積み重ね)が必要」という目安を軸にして、「何kgを・いつまでに・1日どれくらいのマイナスで」を、ざっくり8割くらいのゆるい精度で見積もります。あくまで自分の場合の目安なので、数字は厳密な約束ではなく“だいたいの方向”として使う感覚です。減量のペースも、月1〜2kgくらいが私には現実的な限界だなと、3年やってみて実感しています(個人差があります)。

ずっと全力で細かく測り続けようとすると、私はたいてい続きませんでした。だから普段はゆるく、ここぞという時だけギアを上げる。このセルフモニタリングを続けるための使い分けが、私が記録を3年続けられた大きな理由だと思っています。記録を長く続ける土台づくりについては、カロリー記録が3年続いた方法のほうにまとめています。

正直な半信半疑コラム:数字で自分を見ると、息苦しくならない?

ここまで「記録って自分を知るのに役立った」という私の話をしてきましたが、正直、半信半疑な気持ちも私の中にはあります。「数字で自分を測り続けるなんて、かえって息苦しくならない?」という声は、すごくよくわかるんです。

私の実感としては、数字そのものより、その裏にあるパターンを見るようにすると、一つの数字に心が引っぱられにくくなります。採点ではなく観察。そう捉えると、記録はむしろ気持ちをラクにしてくれる側にまわってくれる——私はそう感じています。

ただ、これはあくまで私の場合です。数字を見ると、どうしてもそれに支配されてつらくなる、という人もいると思います。もし記録が自分を追い詰める道具になってしまいそうなら、いったん記録を手放す勇気も、同じくらい大切だと私は思っています。つらさが続く時は、無理をせず専門家や医師に相談してくださいね。道具は、自分がラクになるために使うものなので。

まとめ:データは管理のためじゃなく、自分を知るために

記録は管理じゃなく自分を知る道具:先回りできる・数字に振り回されない

3年記録してたどり着いたのは、「データは管理のためじゃなく、自分を知るために使う」というシンプルな考え方でした。数字で自分を採点するのではなく、自分のクセを観察する。そうすると少し先回りができて、一回の数字に振り回されなくなる。記録は、私にとってだんだん“自分の取扱説明書”になっていきました。

完璧じゃなくていいんです。まずは1つだけ。今日の体重でも、気分でも、なんでもかまいません。「採点」じゃなく「観察」のつもりで、ひとつだけメモしてみる。それが、自分の取扱説明書の最初の1ページになります。そしてもし、その記録が自分を苦しくさせるようなら、迷わず手放してくださいね。数字に支配されそうなら、記録をいったん手放す勇気も大切です。あくまで、あなたがラクになるための道具なので。

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