「今年こそ夏も運動を続けよう」「夜はぐっすり眠りたい」——そう思っていたのに、暑い時期になると気づけば何もできなくなっている。夜は寝苦しくて何度も目が覚め、午後は集中できない。夜のトレーニングも続かない。私も以前はそうでした。やる気が足りないんだと、当時の私は自分を責めていました。また続かなくて落ち込む。その繰り返しでした。
でも、自宅でトレーニングを続けるようになって3年。夏に挫折しなくなった一番の理由は、根性でも特別なやる気でもありませんでした。私の場合は、夏の室温(部屋の暑さ・ジメジメ)を整えることでした。今日は、私が試して良かったと感じている「夏の室温との付き合い方」を、体験談としてお話しします。
夏に何かが続かないとき、私はまず「室温」を疑うようになった
先に、私がたどり着いた結論をお伝えします。それは「夏に睡眠・集中・運動が崩れるのは、自分の意志が弱いからではなく、部屋が暑い・蒸しているからかもしれない」ということです。
私は自宅トレーニングで、ずっと「空調を最優先」にしてきました。冬の寒さも、夏の暑さも、空調のおかげで挫折せずに3年続けられています。気合いを入れる前に、まず部屋の暑さと湿気を減らす。順番をこう変えただけで、ずいぶんラクになりました。
この記事はあくまで私個人の体験談で、感じ方や合う・合わないには個人差があります。暑さで体調がすぐれないと感じたとき、また持病のある方は、無理をせず医師にご相談ください。
暑い部屋だと、私は睡眠も集中も運動も崩れやすかった
振り返ってみると、私が夏に何かを続けられなかったとき、共通していたのは「部屋が暑かった」「湿気でジメジメしていた」ということでした。3年やってみて、私の場合は、暑さや湿気があると運動も集中も続けにくく感じました。寝苦しい夜は眠りが浅くなって、翌日にも響きます。夜の暑さ対策については、寝具や冷やし方など睡眠側の具体的な工夫を「夜中に暑くて目覚める」を抜けた3年の答え|エアコン+氷の現実解にまとめているので、寝苦しい夜に室温を疑いたくなった方は読んでみてください。
逆に言うと、部屋が快適だと、いつも通り続けやすい。暑い部屋では、運動も集中も始める前から億劫になりやすい。でも部屋が快適だと、その「あとでいいか」が起きにくい。やる気の問題に見えていたものが、実は環境の問題だったのかもしれないと、私は思うようになりました。
私にとって室温は、睡眠も集中も運動も、その全部を支える「土台」のようなものになっています。土台が傾いていたら、その上に何を積んでも崩れてしまう。だから私は、まず土台から整えるようにしています。

道具より先に、環境を整えるようにしている理由
私の家には、ダンベルを使った筋トレ用に、専用のトレーニング部屋があります。道具はしまい込まず、いつでも使えるように出しっぱなし。「やろう」と思った瞬間に手が伸びる状態にしてあります。
道具をそろえることも大事です。でも私の経験では、道具より先に「環境(部屋の暑さ・ジメジメ)」を整えるほうが、私には続けやすさにつながっていると感じています。どんなに良いダンベルがあっても、部屋が蒸し風呂のようでは手が伸びません。逆に、部屋さえ快適なら、まず体を動かし始めること自体のハードルが下がる。だから私は、道具より先に空調にお金と気をかけるようになりました。とはいえ、お金をかけなくても、除湿を長めにまわす・こまめに消さないといった工夫だけでも、私はずいぶん違いを感じました。
環境を整えるという考え方は、トレーニング部屋に限った話ではありません。やる気が出ないとき、私は自分を責めるより先に「部屋のせいかも」と疑うようにしています。この「環境から整える」という発想については、やる気の前に環境を整える|3年で見えた『動ける部屋』の作り方でもくわしく書いています。よければあわせて読んでみてください。
温度より「不快感を減らす」|除湿とつけっぱなしで一定に
「夏の室温」というと、エアコンの設定温度を何度にするか、という話になりがちです。でも私が大事にしているのは、温度の数字そのものよりも「不快感を減らす」という考え方です。同じ温度でも、湿気が多いとジメジメして不快に感じる。だから私は、温度だけでなく湿気にも気を配るようにしています。
とくに梅雨から夏にかけては、除湿を長めにまわすことが多いです。じっとり感が減るだけで、同じ部屋でもずいぶん過ごしやすくなる、というのが私の実感です。冷房を効かせすぎてだるいと感じるより、除湿でジメジメを減らすほうが、私には合っている気がしています。
もうひとつ意識しているのは、つけたり消したりせず、つけっぱなしで一定に保つことです。こまめに消すと、部屋が暑くなってからまた冷やすことになります。それなら、暑さや湿気を感じない範囲で一定に保ったほうが、私の場合は続けやすいと感じています。
- 設定温度の数字を細かく気にするより、「暑い・ジメジメする」と感じない状態を保つことを優先する
- 梅雨〜夏は除湿を長めにまわして、不快感そのものを減らす
- こまめに消さず、つけっぱなしで一定に保つ
もちろん、これは私の体感にもとづいた付き合い方です。感じ方には個人差がありますし、住んでいる地域や部屋の作りによっても変わると思います。「自分にとって不快感が少ない状態はどこか」を、無理のない範囲で探していくのがいいのかなと思っています。
室温が整うと、私は睡眠・集中・トレが連鎖でラクになった
室温を整えるようになって私が感じている一番のメリットは、いいことが連鎖していくことです。ひとつ整うと、芋づる式に他もラクになる感覚があります。
まず夜。寝苦しさが減ると、私の場合は眠りに入りやすくなります。すると翌朝の重さが少し軽くなる。
次に日中の集中。夏は集中できない、と感じる時間帯が私にはあって、おおむね15〜16時ごろにストンと落ちます。この時間に部屋が暑いと、もう何も手につきません。でも室温が整っていると、その落ち込みが少しゆるやかになる気がしています。午後の集中ダウンとの付き合い方は日中に活力が湧く疲労の取り方|午後の眠気を抜く7つの小さな工夫にも書いたので、午後がつらい方の参考になればうれしいです。
そして運動。夜よく眠れて、日中もそこそこ動けると、トレーニングへの腰も軽くなります。「眠い→動けない→眠れない」の悪い連鎖ではなく、「眠れる→動ける→また眠れる」のいい連鎖に乗りやすくなる気がしています。その入り口が、私にとっては部屋の快適さだったというわけです。
電気代がもったいない?我慢も大事?への私の答え
ここまで読んで、「つけっぱなしなんて電気代がもったいない」「ちょっとの暑さは我慢も大事では?」と感じた方もいると思います。そう感じる方の気持ちは、私にもよく分かります。
たしかに、空調を長くつければそのぶんコストはかかります。我慢が大事な場面があるのも、その通りだと思います。だから「みんなこうすべき」と言うつもりは、私にはありません。家計の事情も、暑さの感じ方も、人それぞれだからです。
そのうえで私が選んだのは、「暑さを我慢して、続けてきた習慣まで崩してしまうより、環境を整えて習慣を守るほうが、私にとっては価値が大きい」という考え方でした。暑さに耐えて運動も睡眠も崩れてしまえば、結局その夏まるごと止まってしまう。それなら、続けるための土台にお金をかけたほうが、自分には合っていると感じたのです。とはいえ、まずは除湿を長めにまわす・こまめに消さないといった、お金をかけない工夫から始めるのでもいいと思います。
これはあくまで私の優先順位であって、正解ではありません。「ここだけは譲れない」というものを一人ひとりが決めて、そこに環境を寄せていく。そんな考え方の一例として受け取ってもらえたらうれしいです。

まとめ|夏は気合いより室温。続けたいなら環境から
夏に睡眠や集中、運動が崩れるとき、私はかつて「自分の意志が弱いせいだ」と思い込んでいました。でも3年続けてきて思うのは、気合いより先に室温を整えるほうが、私にはずっとラクで続けやすいということです。
暑さや湿気は、私の場合、睡眠も集中も運動も土台からそっと崩していきました。だからこそ私は、道具よりも気合いよりも、まず部屋の暑さ・ジメジメを整える。除湿でジメジメを減らし、つけっぱなしで一定に保つ。たったそれだけのことで、私の夏はずいぶん穏やかになりました。
完璧じゃなくていいんです。今日できるのは、部屋が暑くないか・ジメジメしていないか、ちょっと気にかけてみること。それだけで、私の夏はずいぶんラクになりました。私はかつて自分を責めてばかりいたけれど、続けたいことがあるなら、責めるより先に、そっと環境から整えてみるのもいいかもしれません。あくまで体験談として、誰かの夏が少しでもラクになればうれしいです。
あわせて読みたい




コメント